はじめまして
はじめまして。
ブログ主の「こでまり」です。
このブログでは、地方出身のワープア家族が、東京都内の中学受験回避のために郊外へ移住し、公立コースで大学を目指す顛末を、現在進行形でゆるゆるとつづっていきたいと思います。
ネットにも書店にも中学受験情報があふれ、都内にいるとまるで中学受験がデフォルトのように錯覚してしまいそうなこの時代。中学受験ブログも本当にたくさんありますが、「うちは公立で行く!」っていうブログや、「公立中学はこんなに素晴らしい!」っていう情報って、なかなかないんですよね。
これは考えてみると当たり前のことで、中学受験はブームになればなるほど私立学校や塾業界、出版・広告業界などにお金をもたらしますが、「公立でも大丈夫だよ〜」「公立、ぜんぜんいいじゃん」という情報をいくら発信しても、新たなお金を生み出しませんもの。かくして、「公立中学の授業は低レベル」「荒れていて勉強する環境にない」「先生にゴマを擦って内申を取れない子は大変」といった、真偽不明の公立ディスりがネット空間を飛び交い、子を持つ親を不安の底に叩き込むわけです。
私も田舎の公立中の、同調圧力がすごくて足をひっぱり合うところ、読書をしていると白い眼で見られるような反知性主義的なところにウンザリしていた人間なので、決して公立推し、公立万歳、というわけではありません。ですが、上記のような公立叩き情報が、果たして誰から発せられているのかについては、注意して見ていかないとと思います。「インターエデュ」の受験情報に、保護者を装って公立中の悪口を書き込んでいるのは、塾関係者かもしれないよ、ということです。
現在進行形といっても、2020年現在、一人娘は小6なので、最初は移住を決意した7年前のことを振り返って書いていこうと思います。
まずは、登場人物の紹介から。
◎ちい子(ちいちゃん)
我が家の一人娘。2008年生まれ。千葉県〇〇市の市立小学校の小6。絶賛反抗期中。
無口で小柄、目立たないタイプ。コツコツやるのが嫌いでグータラ。だが、負けん気が強くて記憶力がいいので、マークシート式のテストには強い。作文と漢字が苦手。手先が不器用なので、図工や音楽など副教科は壊滅的。ピアノや習字など、習い事はことごとく続かなかったが、小4で始めた公文式の英語だけはなんとか継続中。
◎こでまり
ブログ主。公立王国の地方出身。田舎の公立中から、県立進学校→都内の私立大(MARCHのどれか)、そのまま都内で就職して定住。結婚して退職後、同じ分野で細々とフリーランス。現在は週2でパートも。
◎こで夫
こでまりの夫。地方出身。公立中から、学区4番手くらいの公立高校→高校で勉強に目覚めて国立大(いわゆる駅弁)→上位大の院で博士課程中退→都内で就職、結婚。もともと就職氷河期のあおりをくらっていた上に、病気をして転職を余儀なくされ、現在中小企業のサラリーマン。
こで夫+こでまりの収入を合わせても、年収500万に届きません。夫の表面的な学歴から見たらビックリのワーキングプアぶりですが、それというのもちい子がまだ保育園のときに、こで夫ががんにかかり、休職→その後転職せざるを得なかったということがあります。一時は母子家庭になることも覚悟したので、回復してくれた今も無理はさせられず、生きてるだけで御の字、働いてくれているだけで有難い。言ってしまえば、夫に期待をするのはムリ。援助してくれる裕福な老親もありません。
娘には、せめて親と同じ程度の大学には行かせてあげたいですが、大学まですべて公立コースで総学費は約1000万、すべて私立コースを選ぶと2,500万以上かかるとのことです。
(参考)↓
こちらに引用もされている文科省の平成30年度の調査では、「公立学校と私立学校の学習費総額の差は,幼稚園では私立が公立の2.4倍,小学校では5.0倍, 中学校では2.9倍,高等学校(全日制)では2.1倍」とのこと。無い袖は振れない、とはこのことで、我が家では私立中はおろか、私立高(最近支援金が拡充されてきてはいますが)、私立大もそれこそ特待生になるとかそういう裏技でも使えない限り、非常に厳しそうです。
教育にここまでお金がかかる現状には怒りを抑えられませんが、そんな中でも一人娘に、より安く(というと語弊があるかもしれません。よりコスパが良く)、より良い教育を受けさせるために、情報を集めてイバラの公立コース(??)を切り開く、奮闘記の始まり、始まり〜。