中学受験はいたしません!

公立小中から進学を目指す、ワープア夫婦+グータラ娘の奮戦記です

チャレンジタッチ 六年間使ってみて

まんまとベネッセの罠にはまる

さて、中受はしないと決めたものの、本当に学校の勉強だけで十分といえるのか。
とはいえ低学年のうちから、補習塾に通わせるのもなんだよなあ……と不安を抱える親御さんの耳に、そっとささやきかけてくるものがあります。それが、「通信教育」。

Z会、スマイルゼミなどいろいろな会社が受講生を奪い合っていますが、ちい子の通っていた保育園では、なぜか毎月、ベネッセのチャレンジの冊子が配布されていました。これが、小学校入学準備をうたったアニメのDVDつき。そりゃー子どもは見たがります。親に対しても、「入学予定の小学校のおこさんのうち、チャレンジ受講生は何%!」とかいう具体的な数値まで出してきて煽ります。
一体あれはなんなんでしょうか、契約者が出たら園にキックバックが行くとか?? ベネッセはその後(2014年)情報漏洩事件を起こしているので、もしかしたらいまは体制が変わっているかもしれませんが……。

ちい子も、目をきらっきらさせて、「チャレンジ1ねんせい」の受講をねだります。価格も案外お安い(年払いすれば、現在月額2980円。ちい子のときはもう少し安かったような)。
チャレンジは、紙ベースの従来型の通信教育「チャレンジ」と、タブレットで学ぶ「チャレンジタッチ」にわかれており、娘は当然、タブレットの方をやりたがりました。まあ、これで本人がやる気になればいいかな……、というわけで、小学校入学とともに、チャレンジタッチを始めました。

sho.benesse.co.jp

 

ところがこの受講料、学年が上がるごとに上昇し、小6の現在は月々5730円(年払い)。
科目数も増えるので、決して不当だというわけじゃないのですが、若干高いなと思わないわけではありません。
というのは、「チャレンジタッチ」は1日の分量が2レッスンなのですが、ものの5〜10分で終わってしまうんですね。もちろん、子どもの集中力に合わせて内容を厳選してるってことなんでしょうが(^^; えっ、これだけ……?という分量です。

また、それ以上にこれはどうかとおもうのは、例えば、答えが二択の例題があった場合。
一度間違えると、再度同じ問題が出題されるので、前回と反対の答えを選べば、正解になってしまうんですね。これじゃ子どもが「考える」ってことをしなくなってしまうのでは……。
せめて、数字を変えた同種の問題とかが出題されればいいのに、そういった仕組みになっていないため、レッスンで100点を取ったとしてもそれが本当に理解しての100点なのか、かなり怪しいものがあります。

とはいえ、教材自体はゲームの要素を取り入れて楽しく学ぶ工夫はしてありますし、教科書にも対応しているので自然に学校の予習ができます。アラームなどもありますので、上手くすれば、学習習慣も身につくかもしれません(うちの子はあんまり身につきませんでした)。

チャレンジタッチのメリット・デメリット

というわけで、我が家が感じた「チャレンジタッチ」のメリット・デメリットです。
(紙ベースの「チャレンジ」は受講していないため、あくまでも、タッチ限定のお話です)

デメリット
  • 分量が少ない。
  • 基本的に簡単。メインレッスンが終わったあとの実力アップレッスンでは、コースに分かれて発展的な問題も選べるが、全体的に成績下位〜中間層向けの設定か。
  • タブレットの反応がいまひとつで、特に漢字学習の場合、はねやはらい、線の長さを正しく認識してくれず、「あってるのに〜っ」という癇癪につながった(これは、使っているのが6年前のタブレットなため、もしかしたら現在は改良されているかも)。
  • 上に書いた、同じ問題が出題される問題。もう少しオーダーメイド的に、間違ったところを重点的に強化してくれるような仕組みがあればいいのに……。
  • ごほうびで配信されるゲームアプリなどに熱中して、勉強そっちのけでゲームばかりということもあった(時間制限があるし、それほど面白いわけではないのですぐ飽きるようだったが)。
  • 目が悪くなる……(ーー; 
メリット
  • うまくすれば、本人のやる気を引き出し、学習習慣をつけてくれるかもしれな……い?
  • 要点がコンパクトにまとめられ、短時間で自然に学校の予習ができる。
  • 教材をダウンロードしておけば、Wi-fi のない出先でも学習ができる。

こんなところでしょうか。

ただ、実はそんな不満を、親子共々抱えながらずっとそのまま受講してきてしまったのは、デメリットを上回る最大のメリットがあったからなのです。その最大のメリットは、チャレンジタッチに付属している電子図書館まなびライブラリーでした。

まなびライブラリーはよかった

まなびライブラリーは1000冊近いラインナップがあり、毎月作品の入れ替え配信があります。児童文学から子どもに人気の青い鳥文庫、歴史マンガ(これは期間限定だったかも)や固いほうでは岩波ジュニア新書などいろいろあり、読書好きのちい子は、この電子書籍読みたさに勉強するようなものでした。ほぼ毎日読んでいて、特にコロナのために公共の図書館が閉まってしまったこの春などはとても助かりました。

 

library.benesse.ne.jp

 

もちろんデメリットもあり、最大のデメリットはどんどん目が悪くなって5年生からメガネになってしまったことです(泣)。
また、学年を超えて読めるので、中学生向けくらいのライトノベルにはまってしまい、実際に買う本もやたら執事だのお嬢様だの探偵だの魔女だのが出てくるものばかりになってしまったことでしょうか。

とはいえ、これだけの分量を実際購入していたら、タッチの受講料をはるかに超えていたと思うので(図書館も、人気作は順番待ちでなかなか回ってこない)、我が家にとってはこの「学びライブラリー」だけでも受講している価値はありました

しかしながらちい子には、最初から「進研ゼミは小学校までね」と言い聞かせており、一応卒業と一緒にダブレットも卒業の予定です。とはいえ、これからまたタッチもあの手この手でじわじわと、中学講座に誘い込むんだろうなあ……(^^;;