中学受験はいたしません!

公立小中から進学を目指す、ワープア夫婦+グータラ娘の奮戦記です

縁もゆかりもない千葉県に、住むところを探す

理想の場所の探し方

さて、引越し先として千葉県が浮上したものの、土地勘がなくどこに越したものか、最初は全く見当がつきませんでした。
とりあえず、夫の通勤圏で、SUUMO、HOME’S、AtHome といった賃貸住宅情報サイトを検索しまくりました。まずは払える範囲の家賃で、家族三人暮らせそうな物件をピックアップし、続いてその地域について、土地柄などの評判をネット検索しました。

ネットの情報が正しいとは限りませんが、それでもだいたいの傾向というのは見えてきます。
その中で、バブル期に新興住宅地として大規模に開発された地域が、住民が高齢化し、地価も家賃もだいぶ下がってきているものの、それでも住環境が保たれ、若い世代も流入してきている地域というのがいくつか見つかりました。

それらの街に週末を利用して、遊びがてらせっせと足を運びました。具体的な候補物件があるときは、地元の不動産会社に連絡を取り、物件を見せてもらったあと、学区の小中学校や、近隣の商店街やスーパー、図書館などの公共施設、公園などを覗き、住環境をチェックしました。

住宅地といっても自然環境に恵まれ、空気もよく、歩道などもゆったりと安全に設計されているなど、住んでいる都内と比べると「ほぉ〜」と思わされる街もありましたが、一方で、住民の高齢化で小中学校が統合されていたり、スーパーが撤退して貧弱な商店しかなかったりといった街もありました。こういった空気感は実際に現地に足を運んでみないとなかなかわかりませんでした。

良い学区はどうやって探す?

中受回避で引っ越すのが目的のひとつならば、当然公立小中学校の「学区」ということも意識しなければなりません。

不動産屋さんのチラシやホームページには、よく「〇〇小学校区!」といった宣伝文句が載っていることがあります。これらはまず、その地域で売りになる、評判のいい学校です。

ただし「良い学区」と言っても、人によって意味合いは違うと思います。中受を計画している人にとっては、中受率が高くて、周りの子の塾通いが当たり前な学区がいい学区ということになるでしょう(千葉ならたとえば千葉市海浜幕張地区など、まわりに高レベルの一貫校がある場所は中受率が高い)。

じゃあ、私たちにとって「よい学区」って何?

中受率が高くて、勉強のできる上位層がごっそり抜けてしまうような地域は絶対にNGです。
多くの子供がそのまま公立に進学するが、それなりに学校のレベルが高い……そんな都合のいい学区なんてあるの??

そういう地域はないわけではありません。

・近くにめぼしい中高一貫校がない

・工業団地(研究施設)や大規模病院などが近く、転勤族が多くて転入転出が多い

……といった場所が狙い目であるということが、だんだんとわかってきました。

このへんの事情は、不動産屋さんが詳しいです。特に大手不動産チェーンよりも、地元に根付いた昔ながらの不動産屋さんの方が、小中学校の細かい評判などもつかんでおり、いろいろ教えてもらえました。

また、地元の学習塾のホームページやブログなども参考になりました。中受コースがなく、小学生のための高校受験コースが主流であれば、中受がそれほど盛んでないということがわかりますし、その塾自体の口コミや合格実績などを調べることで、どういった進学先に子供たちを送り出しているのか、といったこともわかりました。

こで夫の希望は「近くに図書館があること」で、これはちい子が本を借りたり、将来自主勉につかったり……といろいろ使えるに地がありません。

こうしてある程度候補を絞り込んでいき、地元の不動産屋さんに条件や希望を伝え、物件を見学し、ようやく引越し先が決定したのは、ちい子が小学校に入学する前ぎりぎりの2月のことでした。